当院で行われている褥瘡ラウンドについてご紹介します。
褥瘡とは、寝たきりの状態などによって血流が滞ることで起こる皮膚の疾患のことです。褥瘡は栄養状態が悪い方や、寝返りなどの体位交換が出来ず、長時間同じ部位が圧迫されている方がなりやすいものです。

当院では、医師、看護師、管理栄養士、リハビリなどの多職種にて、褥瘡ができてしまった患者様に対し、改善に向けてカンファレンスを開き、診察で皮膚の状態を診て治療方針を話し合っております。

褥瘡は悪化すると皮膚が黒色になり、一部の皮膚を切除する必要があります。褥瘡ラウンドでは医師が診察した際に必要に応じてその場で処置をすることもあります。

 


褥瘡の患者様のほとんどは低栄養状態の方が多いため、私たち管理栄養士は、摂取エネルギーやたんぱく質やビタミン、ミネラルなどの皮膚再生に必要な栄養素が確保できているかどうか、経口摂取困難な方への栄養補給の方法をどうしたら良いかなど、管理栄養士の視点から情報共有を行います。
患者様の栄養状態の維持・改善を目指し、多職種連携の中で患者様の褥瘡改善に努めてまいります。