富士山の麓(ふもと)、山中湖にある研修施設を利用し、毎年実施している2泊3日の宿泊研修。今年も4班に分け7月〜9月にかけて実施いたしました。

昨年の新卒は後輩たちを見守りながら、1泊2日にて1名ずつ交代でチューターとして参加しています。内容はまさに分刻みのタイムテーブル!食事作りから様々なアクティビティー、座学研修まで多彩なスケジュールが組まれています。

楽しそうな写真ばかりですが、このイベントは目的が決められた「真の研修」。今年のテーマは「チームワークの醸成」でした。全ての行動にチームワークを意識して行動できるよう設計されています。2年目のチューターは昨年参加した経験をもとにアドバイスを送り、新卒が研修目的を達成できるようにフォローするのです。

食事一つでも予算内にて主食、副食、さらに主菜・副菜を考え、制限時間内で買い物をし、実際に作らなければなりません。初めてのメンバーでの食事作り。誰が何を担当するのか。進捗状況はどうなのか。声かけや現状把握を常に行いコミュニケーションを密に取らないと失敗します。

私たちの法人が特色としている多職種連携。チーム医療・介護を実践している中で、山中湖での研修でも「チームワーク」を意識し、実際の現場で活用できるようトレーニングする研修でもあるのです。

以下、参加者からの報告書抜粋です。

【1年目新卒】研修のスケジュールには「各自で作業を行いながら情報共有すること」と「全員で同じ作業を共有すること」が分かるように準備されていることに気付いた。行き詰まったときにはチューターが適宜アドバイスの声をかけてくれた。業務中に活かせること役立つことも多く、楽しんで学ぶことができた。コミュニケーションの取り方や、視野を広げて行動する大切さを学ぶ機会となり、この研修で吸収したことを今後の業務に活かしていきたい。

【1年目新卒】今回の研修テーマは「チームワークの醸成」であり、出発前に行った役割分担等の話し合いから始まり、移動中や食事の準備、帰るときまでチームワークを意識すべき点がちりばめられていた。研修中では何か行動に移す際、自分は一歩出遅れる場面があった。声がけをして周囲に確認をとり、すぐに動く行動力も大事だと思った。一歩の戸惑いが問題解決の妨げや遅れに繋がる場面によく遭遇した。今後の業務においてもこの経験を活かして取り組んでいきたい。

【1年目新卒】サップやゲレンデカートなど初めての体験が多くあり、体験前に自分の中にあったイメージと、実際体験したときの気持ちには大きな差があった。はじめは恐怖心が強かったが、徐々に薄れていき、楽しいと思う気持ちが強くなった。このように新しい仕事に取りかかるときも、難しそうだと思っているものは始めてみなければ実際の様子は分からず、慣れることで自分の中でも徐々に「できる仕事」へ変化していくのではないかと思った。

【2年目新卒:チューターとして参加】今年の新卒は当初「報連相」ができておらず、自身でもどのように伝えるか悩んだが、都度言葉で説明し、自ら行動することで解消されていく様子を見ることができた。リーダー、今回の研修でいうチューターは、常に誰が何を行っているのかを把握する必要があり、集団行動を行う上で「声かけ」はとても大切であるということに気付いた。

【2年目新卒:チューターとして参加】本年の新卒は、研修前より話し合いが少なく静かな印象があり、個々で動くイメージが強かったが、徐々にお互いが得意なことを理解し、場面に応じて対応できるようになった。個性に合わせた分担を割り振ることの重要性、相互理解、この2点の重要性に気付くことができ、結果として研修目的である「チームワークの醸成」を達成できたのではないかと考える。