お風呂といっても、生活支援技術を学ぶ入浴介助の研修です。入浴、清潔保持の観点から、こころと身体の仕組みを理解し介護の原則である自立に向けた支援ができるよう学んでいきます。講師は当法人の看護師。実際の高齢者施設(当法人運営の住宅型有料老人ホーム)に出向き、研修を行いました。半身麻痺の方を入浴介助する設定で実行。自立支援を促しつつ、快適に、かつ安全に入浴できるようにするには何をポイントに取り組めばよいのか。新卒職員は看護師の指導に思い悩みながらも真摯に取り組んでいました。

(児童指導員補助)本日の研修で麻痺がある方の服の着方やお風呂の入り方に関してルールがあることを学べた。服を着る際には先に患側から通し、最後に健側を通す。脱ぐ際はその逆を行い服の脱着を行う。お風呂に入る順番では先に健側から入り、患側を最後に入れて出る時も同じことを繰り返すと学んだ。服の着方や風呂の入り方に関して麻痺だけではなく、片腕を痛めた方や、片足を痛めた児童にも同じ対応が出来ると考えており、今後の業務でも同じような体験をする可能性があると感じた。

(理学療法士)実際に入浴介助をした際に、先を読んで口頭での指示をしながら介助をすることの難しさを感じた。指示をしても具体的でない伝え方になると利用者が理解するのに時間がかかってしまい、身体の負担が大きくなってしまうことが分かった。

(社会福祉士)健側から入浴する理由には健側の手で支えられる、健側へ体幹を捻りやすい、バランスを崩しにくいだけではなく、熱い・冷たいかわかる、足裏で滑りそうな感覚がわかるということを学んだ。また入浴の際には感情表現が上手くできずに弱音を吐けない方もいるため、コミュニケーションを取ることと洞察力を身につけていきたい。