介護の観点から、多様な生活習慣・価値観を尊重しつつ生活支援を行うには、どうコミュニケーションを取ればよいのか、ロールプレイングを行い考察しました。またバリアフリーの概念を習得し、実際に運用されている様子を観察するため、当法人運営の住宅型有料老人ホームに出向き、小グループに分かれ調査を行いました。

以下新卒の日報を抜粋します。

(医療事務)生活援助の演習を2ケース行ったが、生活援助でできること・できないことの判断が必要になる場面や、食事に関しては本人の意思を聞く難しさを実感した。初対面の事例で生活歴から本人の好みを聞き出すものがあり、なんともない会話から情報を拾うことで相手のことを理解することが、適切なケアに繋がると感じた。介護士は日常生活により近い存在なので普段のコミュニケーションから異変を見つけることもあるとのことで、当法人の最大の強みである多職種連携においてとても重要なことだと思った。

(医療事務)ご利用者様の意思や気持ちを最優先するという中で話が双方で上手くまとまらず、時間内に業務を終えることが出来ないというのは一番起きてはならないことだと思う。また、コミュニケーションの中で何度も何度も質問を重ねるとご利用者様にとってストレスになってしまうこともある。漠然な質問ではなく具体的に質問をしたり、選択肢を少なくして提示したりと聞き方に様々な工夫を施す必要があるということを学べた。

(医療事務)医療特化型ナースメディコ藤が丘(当法人運営の住宅型有料老人ホーム)の施設内を実際に見学してみると、完全にバリアフリー化されており、誰でもが過ごしやすい環境が整っていると感じた。机の角を丸くしたり、収納も指を挟まないように手すりのようなものが付けられていたり、ご利用者様に起きるリスクを最大限に考えた上で作られているということを目で見て知れた。そういった環境が整っているからといって甘えるのでなく、日頃から更に目を向けて、困っている方がいる場合には率先してお声掛けをしたり、気遣いを出来るようにしたいと思った。