生活する上で大切な「食事」。必要なものであり、楽しみでもあり、嗜好性が強いものでもあります。今回は「食」について、当法人の管理栄養士より、身体面・精神面・社会面といった様々な角度から学びました。食事介助、嚥下食の調理なども実践。合わせて食とは切り離せない「口腔ケア」についても歯科衛生士より講義を受けました。また、往診移動中の当法人理事長が来訪、新卒を激励する場面もあり、本日は多くの内容が詰まった研修となりました。
(精神保健福祉士)以前の精神保健福祉実習において、デイケアに通う利用者の方の中に、「食事が楽しみじゃない」と言われている方が数名いた。いずれも刻み食やミキサー食の方々で、普通食の方と比べて食事を楽しみにしている方が少なかったように思う。今回の研修で、実際に嚥下食やトロミを食べてみて、その利用者の方々の「食事が楽しくない」という気持ちが少し理解できた。
(管理栄養士)食べ物を2〜3つの中の選択肢から選択することは、子供や高齢者でも意欲が上がり食欲の向上にも繋がることを学んだ。また、高齢者ではすぐに満腹感をもつので栄養の多いものを優先して食べてもらうなどの工夫が必要である。さらに、実際に食べる量を多くすることも大切であるため、本人の好きな料理の提供をする事も工夫の一つであると学んだ。
(医療事務)食事介助には、他の職種からの情報共有や、食欲のない利用者の理由の分析が必要だと学んだ。多職種連携や相手について深く知る姿勢がとても重要だということが、食事面でも当てはまると知り、情報共有や相手への理解の姿勢を意識し続けていきたいと思う。