終末期医療に関わる医療従事者として、死を目前としている人の身体やこころはどのように変化するのか。理解を深めるために、当法人の緩和ケア認定看護師より講義を受けました。患者さまご本人のほかにも家族に対する接し方や、我々がチーム医療・介護としてできることは何か。誰しもが直面する「死」という非常に大きいテーマの中で、新卒たちは深く深く、様々なことを学んだようです。
以下、日報より抜粋します。
(社会福祉士)人は誰しもいつかは亡くなってしまうからこそ、最期の時間に少しでも後悔なく過ごしてもらいたい。そのために、家族や患者様が何を見て、何を感じているのかしっかり観察し、どのように声かけするのか、どのタイミングで声掛けするのか、個人ではなくチームで考えていきたい。
(医療事務)チームアプローチによる医療・介護を提供することが大切であることを学んだ。ご本人とご家族の思いが違ったり、専門職によって思いが違うなど、多職種が関わり情報を共有するうえで難しい点も多いが、利用者が主人公であることを共通の価値観とすることは大切だと思った。今後業務では多くの職種の職員と関わる機会が増えるため、このことを心に留めておきたい。
(歯科助手)死に至る課程を正しく理解しておくことは、終末期の迎え方がたとえ「がん」であっても恐怖が薄れることを感じた。講師より実際の話を含め学んだことでACPの重要性や家族との関わり方などを深く考えることができた。人の最期に関して医療は薬が限界だが、ケアは限界がない事を覚えておきたい。
(医療事務)本日の講義で、身体が動かなくなったり言葉を発することが出来なくなっても亡くなる直前まで耳はしっかりと聞こえており、また、触れられた感覚も分かるということが印象的であった。身体の様々な機能が低下していったとしても、言葉をしっかりと認識出来ていなかったとしても、声や触れた際の温もりはしっかりと相手に届いている。介護だけでなく人とコミュニケーションをとったり、信頼関係を構築していく際には何より「声掛け」が大切になってくるという事を研修を通して学んできたが、それは例え衰弱している方を前にしても何も変わらないということを学んだ。