生きていく上で必要である排泄という行為。医学的見地から学び、障がいや老化に伴いケアが必要となる際に発生する心理的変化や尊厳に関わる部分の確認など、実習を交えての研修を行いました。基本的人権の尊重にも繋がる尊厳を保持しつつ自立を促す。新卒達は医療、介護に携わる者として多くのことを学んだようです。

以下日報から抜粋します。

(医療事務)今回の演習で「相手の気持ちを考える」ということが大切だと感じ、その考え方は今後の業務にも活かせるものだと思った。排泄介助の演習では、被介助者にとっては「恥ずかしい」という気持ちが大きかったと思う。その為、実際に介助をする時にはバスタオルをかけながら介助を行なったり、おむつという言葉を使わずに「下着の交換をしましょう」と別の言葉を使ったりとこれらはどれも相手の気持ちを考えた上での行動だと考えられる。実際に業務を行う際も、例えば「この日報を相手が読んだらどう思うのか」と考えることが大切であると思う。今後自分のことだけでなく相手のことまで考え、行動するように気を付けていきたい。

(歯科助手)排泄は生きていく中で必要不可欠なものであるが、障害や老化などにより正常に行えなくなる可能性がある。正しいコントロールができないと排便ショックから死に繋がることもあると学び、とても大変なものなのだと思った。介護においての排泄は自立が重要で、オムツの使用は最終手段であること、長時間の着用になるとかぶれや褥瘡の原因になることや、転倒などのリスクマネジメントにおいて多職種連携が重要であることを学んだ。

(医療事務)排泄は日常生活の中でも尊厳と密接に関わっているため尊厳を守っていく姿勢とプライバシーへの配慮が必然不可欠であることを学んだ。意思とは関係なく、症状が原因でオムツをつけざるを得ない人もいる。プライドや羞恥心に対して細やかな配慮をする必要があると感じた。実際に排泄介助をしてみて体を動かす介助に加えて、衛生面やより患者様の状態を考えて介助しなければいけないと感じた。