適切な介護には、基本知識・動作の習得に加えて、利用者の自立に繋がることが必要であることを学んできました。今回のテーマである「整容」はADLの中でも個別性が高い活動といえ、介護の本質の中に本人が慣れ親しんだ様式をなるべく取り入れるといった工夫が必要となります。実習では髭剃りから整容に関する福祉用具・自助具の現物を用いて行われ、利用者の方に対し自立支援を妨げてしまうことがないよう意識しながら取り組みました。
(社会福祉士)介護をする上では人との距離の近さに慣れていきながら、利用者の方と信頼関係を築いていくことが重要だと学んだ。「距離が近いこと慣れる(慣れてもらう)」ということに関して"距離の近さに違和感を持たせないようなコミュニケーション力を身につける"ことも含まれると考える。これは、介護者としてだけでなく、社会福祉士としても非常に重要だと考えた。「話しやすい」という第一印象は、その後の関係づくりにおいて最も重要だと感じているため、普段から柔らかい雰囲気を持ちつつ頼れる信頼感を身につけていきたい。
(医療事務)自身で出来る部分はなるべく自分で行うことができるよう促し、困難である場合は福祉用具や自助具を使ってもらい、それでも難しい場合には補助をする、というように整容という面でも自立支援が土台にあるということを再確認できた。自分で整容行動を取ることで自分に対し自信を持つことが出来たり、日々を過ごす活力が増えていくというのは自分たちも同じだと思った。例えば化粧をすること。化粧をする理由はそれぞれ異なって当たり前であるが、コンプレックスを解消するツールの一つとしての側面もある。これはご利用者様も同様であり、手を抜いてはならないということを認識した。