サンライズファミリークリニック主催にて「第31回サンライズファミリークリニック在宅医療勉強会」を開催いたしました。テーマを「認知症」とし、当法人の精神科田崎医師が講師にて実施、約30名あまりの方に参加いただきました。
認知症には複数種類がありますが、その中でも年単位で徐々に進行していくアルツハイマー型認知症が半分を占めています。原因疾患によってケアが異なるため、ご家族など周囲の方から様子を伺うことが有効な情報となります。
認知症の患者様との接し方として
・子ども扱いしない
・怒鳴らない
・訓練しない(できないことを無理にさせない)
・安心して居られるようにする(馴染んだ人やものがある環境をつくる)
・時には相手の隣に並び、相手のペースに合わせる(面と向かい合うばかりでなく、隣りに並びどんなものを見ているのか知る)
といったことが介護者にできることとして挙げられました。
できないという事実に不安を抱え、それを受け止めることができず混乱している患者様もいらっしゃいます。プライドを傷つけないよう、本人が得意なことを日常生活のなかで行っていただくことで本人の自尊心が満たされ、落ち着いて過ごせるようになります。本人が安心できる温かい人間関係を築くことで軽減できる症状もありますが、家族だけでの対応にも限界があるため、社会全体でサポートすることが重要であることを学びました。
サンライズファミリークリニック管轄では今回が2024年では最後の勉強会となりました。2025年も引き続き継続し、地域の事業所の方々とともに学びを深めていきたいと考えています